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コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツを取り巻く現状 vol.2 ≪インドネシア版:前半≫

2014.07.08 コ・フェスタ アンバサダー インタビュー

[ 発信者:JCS ]

コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツを取り巻く現状 vol.2 ≪インドネシア版:前半≫

"コ・フェスタアンバサダー"に学ぶ「日本コンテンツを取り巻く現状」vol.2は <<インドネシア版>>を、2週にわたってお届けします。インドネシア出身の3人のコ・フェスタアンバサダー、ナディラさん、マディナさん、プリタさんに、インドネシアの若い消費者の立場から、「インドネシアのメディアコンテンツ市場を読み解く鍵」「今、インドネシアの若者が求める日本コンテンツ」について語ってもらいました。


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まず今回インタビューに答えてくれた3名のアンバサダーの方々を紹介します。

(左)ナディラさん:早稲田大学大学院1年生。経済学専攻。過去に3年間日本に住んでいた経験有り。
(中)プリタさん:拓殖大学国際学部2年生。1年間の交換留学生として4月から日本在住。日本語と日本文化を勉強中。
(右)マディナさん:早稲田大学大学院1年生。理系分野の環境研究をしている。現在日本語勉強中。






― それでは前半トピックとして、「インドネシアのメディアコンテンツ市場を読み解く鍵」をご紹介します。

― 「若い国、インドネシア」
人口世界第4位、国土面積世界第15位のインドネシアは近年様々なビジネスの拡大が見込めると、注目されています。そのインドネシアのメディアコンテンツ市場を読み解くキーワードは、ズバリ「若さ」!! 日本の平均年齢「45歳」に対しインドネシアの平均年齢は、「29歳」、また15歳~34歳の人口が34.45% (日本は21.71%)を占めており、コンテンツ消費には魅力的なターゲット層が揃っていることが分かります。また教育水準や所得レベルの上昇により、中間~富裕層向けのマーケットが近年大幅に増加しています。

― 「若者向けのプロモーション」
そんな若者の国インドネシアでは、もう既に若者をターゲットとした日本コンテンツのプロモーションが盛んに行われています。例えば日本の音楽アーティストがインドネシアの大学で音楽イベントを行ったり、日本企業が大学生向けに企業訪問を歓迎したりしています。
プリタさん:「昨年、インドネシアでコンサートをする日本のアーティストのアテンドの仕事をしました。このようなイベントには、多くの大学生ボランティアが参加しています。」

― 「SNSはなんでもやってますよ。」
FacebookやTwitterを始めとするSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)利用は、インドネシアの若者の間でも盛んなようです。調べによると、インドネシアのFacebook利用率は総人口の28%で、日本の17%に比べ高い割合で普及していることが分かります(出典:『日本経済新聞』2014年7月1日朝刊「東南ア つぶやきは宝の山」)。アンバサダーも、「皆、ことあるごとにFacebookにアクセスしている」と語るほど、生活に浸透しているようです。そのほかにも、Instagramや、身近な人150人限定のソーシャルネットワークPathをつかって情報共有・収集をしているそうです。

― 「インドネシアで日本コンテンツが流行するパターン」
アンバサダーによると、日本での流行はほぼタイムラグなしにインドネシアにも伝わると感じており、それは前述したSNS普及率の高さに理由があると考えられます。しかしSNSは情報を広げるツールとして活用されており、流行の主な発信源となるのはイベントだそうです。つまり、成功の鍵は、1にイベント開催、2にSNSでの情報発信が欠かせないということです。またコンテンツに付随するグッズ購入も盛んで、イベントやローカルショップ、Eコマースなどで購入することが多いようですが、インドネシアの若者にクレジットカードがあまり普及していないことと、正規品かどうかが確認出来ないという理由から、Eコマースを不便と感じる声もあるようです。
プリタさん:「私は昨年、Jakarta Japan Festivalにて通訳者として、J-Music Labではボランティアとして参加しました。このような日本に関するイベントは年に10回程行われています。」

― 「メディア発信地としてのコンビニ」
また若者の生活に欠かせない場所に、カフェやショッピングモール、カラオケと並び「コンビニ」が挙げられます。インドネシアでは、コンビニの前でバンドのライブやパブリックビューイングが行われるそうで、日本でいう"コンビニ"とは全く異なった意識を持っているようです。また大学生は日常的に、コンビニで友達と数時間おしゃべりや情報交換をして過ごすこともあるそうです。今のところ日本コンテンツのイベントは少なく、ローカルバンドやスポーツ観戦が中心とのことで、今後日本コンテンツをコンビニの前で発信していく可能性も、無きにしも非ず?

― 「最初のきっかけは一位「アニメ」、二位「マンガ」」Facebookを通して「日本コンテンツに興味を持ったきっかけ」を問うアンケート調査の結果、半数超えの55%が「アニメ」と答えました。続いて22%「マンガ」8%「音楽」8%「ゲーム」5%「ドラマ」と答えました。
ナディラさん:「私の場合は「ドラえもん」、「名探偵コナン」」
マディナさん:「「美少女戦士セーラームーン」、「カードキャプターさくら」でした。」


前半はここまで。新しいひらめきは得られたでしょうか?

次回は、アンバサダーの3名とのインタビューを通して、「今、インドネシアの若者が求める日本コンテンツ」を紹介します!
「なんで日本のドラマが流行っているの?」→「インドネシアのドラマは〇〇だから!」
「24時間日本コンテンツづくしのTVチャンネル」って?!
「○○系はインドネシア語、〇〇系は英語で発信すべし!」
など、注目の証言を得ることが出来ました。次回、7月22日の配信をお楽しみに!


vol.1 :コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツを取り巻く現状 vol.1 ≪アメリカ版≫

■コ・フェスタとは
http://www.cofesta.jp/

■「コ・フェスタアンバサダー」とは
コ・フェスタ実行本部が、日本コンテンツのファン(外国人消費者) を巻き込み、コ・フェスタの関連イベントやその出展事業者に対して(1)マーケティング活動(消費者の声からマーケットの実態を把握し業界の皆様に届け る)、(2)プロモーション活動(消費者の声を通じて日本コンテンツの魅力をマーケットに伝える)を提供する取り組みです。
国内外で毎年150名をアンバサダーとして認定し、協力を得ています。

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