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コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツの現状Vol.5 :<<メキシコ版:後半>>

2014.08.19 コ・フェスタ アンバサダー インタビュー

[ 発信者:JCS ]

コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツの現状Vol.5 :<<メキシコ版:後半>>

インタビューシリーズも5回目に突入致しました。今回も前回に引き続き、南米のメディアコンテンツ市場について、メキシコ出身のコ・フェスタアンバサダー、エドガルさんと共に紹介したいと思います。

題して、「南米市場での日本メディアコンテンツの将来とは?」





ーーエドガルさんのように、日本のコンテンツを消費して育った世代は、自分たちの子どもの世代にも同じように日本のコンテンツを触れさせたいと思うのでしょうか。

「私たち日本のアニメを見て育ってきた世代が大人になり子どもを持つようになれば、自分たちがそうしてきたように、日本のコンテンツを自らの子どもにも鑑賞させたいと思うのは自然なことでしょう。そして可能性があると感じているのは、コンテンツに絡んだグッズや物販の可能性です。例えば、自分の子どもがあるアニメキャラクターのグッズが欲しいと言った場合、お金に余裕があったら、ためらいなく買うことが出来ます。おそらく一つは子ども用に、もう一つ自分用に買うかもしれません(笑)。実際に、メキシコにいる自分の友人からも、彼の娘が大好きな「アルプスの少女ハイジ」のグッズを何か送ってくれないか、と頼まれたことがあります。日本では簡単に入手出来ますが、メキシコでは難しいのです。」

ーーメディアコンテンツに付随した物販が、将来的に可能性があるということですね。

「その通りです。もう一つ例えを挙げれば、海外で「酒 (Sake)」と言えば「日本のお酒だ」と知らない人はいないほど浸透していますが、実際に海外で良い「酒」を見つけることは実に困難です。しかし「日本食」を取り上げたテレビ番組や映画は日常茶飯事に観ます。この様に、他業種や非コンテンツ分野と連携し総合的にショーケースをすることで、将来的に新たなビジネスが生まれる可能性があると思います。」

ーーメキシコの日本コンテンツファンは、韓国や中国など他のアジアのコンテンツのことはどう比較して見ているのですか?またメキシコでも影響が大きいハリウッドやアメリカのカートゥーンなどの「メインストリーム」と比べて、日本のコンテンツはどう認識されていますか。

「もちろん韓国や中国とコンテンツと日本のものは区別はしていますが、特別「日本コンテンツだけが好き」だったり、「韓国の音楽しか聴かない」というのではなく、総じて「アジアの」コンテンツファンであるという認識が一般的だと思います。これまで話した通り、日本の映画やアニメなどは実際に人気があり注目されていますが、ハリウッドやアメリカのカートゥーンと比べたら、まだまだ「サブカルチャー」にすぎません。しかし日本コンテンツ人気の成長を見ていると、まだメインストリームになり得る可能性があると思います。」

ーー日本のメディアコンテンツ消費に、月にどのくらいのお金と時間を費やしますか?リサーチや研究もあると思いますが。

「時間はビデオゲームをしている時間も含めたらかなり多いです。YoutubeやPodcast用のリサーチにも時間をかけるときはかけます。金額は大体月に5,000円から10,000円くらいですね。物を買うだけじゃなくて、イベント参加や交通費なども含みます。」

ーーエドガルさんの普段の情報源はなんですか?

「いつも複数の情報源をチェックします。主にインターネットで、例えば「アニメ・ニュース・ネットワーク」、「ロケット・ニュース」、「スクリュー・アタック」などと言ったウェブサイトやブログから情報収集します。」


※YouTubeチャンネルはこちら:youtube.com/worldmeetsjapan
※PodcastはiTunesで"Living Japan"もしくは こちらから:livingjapanpodcast.wordpress.com


エドガルさん、2回に渡りインタビューにご協力ありがとうございました!

さて、次回Vol. 6は、「笑みの国タイ」からのコ・フェスタアンバサダーをご紹介致します。主にタイにおける日本のコミックの現状、タイの出版事情についてお話して頂きました。お楽しみに!



vol.1 :コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツを取り巻く現状 vol.1 ≪アメリカ版≫
vol.2 :コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツを取り巻く現状 vol.2 ≪インドネシア版:前編≫
vol.3 :コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツを取り巻く現状 vol.3 ≪インドネシア版:後編≫
vol.4 :コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツを取り巻く現状 vol.4 ≪メキシコ版:前編≫

■コ・フェスタとは
http://www.cofesta.jp/

■「コ・フェスタアンバサダー」とは
コ・ フェスタ実行本部が、日本コンテンツのファン(外国人消費者) を巻き込み、コ・フェスタの関連イベントやその出展事業者に対して(1)マーケティング活動(消費者の声からマーケットの実態を把握し業界の皆様に届け る)、(2)プロモーション活動(消費者の声を通じて日本コンテンツの魅力をマーケットに伝える)を提供する取り組みです。
国内外で毎年150名をアンバサダーとして認定し、協力を得ています。

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