Japan Content Showcase 2014

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コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツを取り巻く現状 vol.1 ≪アメリカ版≫

2014.06.24 コ・フェスタ アンバサダー インタビュー

[ 発信者:JCS ]

日本の文化やコンテンツの持つ魅力を、国内外に広く紹介するために任命された日本在住の外国人大学生、大学院生からなる"コ・フェスタアンバサダー"。
JCS2014では、海外で日本コンテンツを広める為のアイデアやヒントを探る目的で、このコ・フェスタアンバサダーの皆さんに、「実際、日本のコンテンツは海外の若い世代にどう受け止められているのか?」「これから人気が出そうな日本のコンテンツは何か?」などと、日本のコンテンツをめぐる各国の現地事情について、インタビューを実施していきます。
トップバッターを飾るのは、コ・フェスタアンバサダーの運営事務局スタッフで、自身も日本のコンテンツに親しみのあるという、アメリカ出身のベレックさん。ベレックさんの注目コンテンツは、「進撃の巨人」だそうで...。


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― 簡単に自己紹介をお願いします
「アメリカ、アリゾナ出身のベレック・ブラックウェルです。コロラドのフォートルイス大学で、ビジネス・ファイナンスを学びました。日本在住歴約1年半。現在、株式会社リヴァンプにて、クールジャパンの一環で、経済産業省が主導するコ・フェスタ・アンバサダー施策を担当しています」

― コ・フェスタアンバサダーのことについて教えて下さい。
「コ・フェスタとは、JCSを含む、ゲームからデジタルコンテンツまで、様々な日本のメディアコンテンツを取り扱うマーケットやイベントの集合体です。コ・フェスタでは、日本で学ぶ外国人留学生を毎年100人ほど集め「コ・フェスタアンバサダー」を構成し、彼らを日本のコンテンツの大使(アンバサダー)として、海外発信活動をしています。このプロジェクトの狙いは、コ・フェスタのイベントやマーケットに連れて行き、普段体験することのない日本のコンテンツビジネスの現場を目撃させ、その経験を母国や国外に向けて発信することが期待されています。日本の市場は、国内消費者のみに向けた取り組みが多く、海外消費者にとって情報が得にくいため、海外展開をする上で、このようなプログラムは効果的な方法だと思います。例えばフェイスブックを通してでも、十分な情報量が得られない海外消費者にとって、日本から生の声が聞けるだけで実際に有益です。

コ・フェスタアンバサダーのもう一つの機能として、海外展開を目指す企業に対し、国内にいながら外国人留学生を通じて海外消費者の意見を提供することが挙げられます。人的リソースや資金を投下する前の段階で、海外消費者との意見交換の場を提供することで、企業のマーケティング活動を支援します。

総じて、海外発信や企業のマーケティング活動の支援を通じてコンテンツ業界に貢献することが、コ・フェスタアンバサダー施策の狙いです」

― ベレックさん自身が興味のある日本文化はなんですか?
「日本に来たばかりの頃は、日本食や茶道など文化的なことに興味がありましたが、日本に来てからアニメや漫画などのコンテンツにより触れる機会が増えて興味を持ち始めました。アメリカではアニメやコミックといえば主に子供向けなので、スーツを来たサラリーマンが漫画を読んでいる日本の光景は非常に面白く映るし、日本人が持つクリエイティブ産業に対する熱が感じられます」

― 子供の頃に日本のコンテンツに触れる機会はありましたか?
「もちろんありました。ドラゴンボールZとポケモンはTVでも放映され非常に人気でした。漫画は米国のMarvel Comicsが主流だったためあまり浸透していませんでしたが、ビデオゲームや、トレーディングカードも非常に流行っていて、ポケモンのトレーディングカードはたくさん持っていました」

― 今後、海外で人気が出るであろう、注目の日本のコンテンツは何だと思いますか?
「『進撃の巨人』はターゲットを大人向けに絞ってマーケティングをすれば、北米でヒットするポテンシャルを持っていると思います。アメリカのアニメは子供向けに作られているため、『進撃の巨人』のように、大人向けの内容だということをクリアにすれば、面白くなるのではないでしょうか」

― 普段どのように情報を仕入れていますか?
「主な情報源はインターネット。ビジネス的な面ではジャパン・タイムス、ウォールストリート・ジャーナルのアジア/日本面をよく読むが、文化・エンタメ系の情報はフェイスブックコミュニティから。フェイスブックでは日本のコンテンツに関するたくさんのグループがあり、一度そのグループを「いいね」すると、毎日のように情報が自分のニュースフィードに流れてくるため、そのようにして情報を得ています。具体的にはトーキョー・オタク・モードをフォローしています」

― 普段日本のコンテンツ消費に、どのくらいの時間 / お金を費やしていますか?
「仕事以外だと、だいたい週に1000〜2000円。時間は週に2、3時間程です」

---- ベレックさん、ありがとうございました! 次回は「コ・フェスタアンバサダーに学ぶ、日本コンテンツを取り巻く現状 vol.2 ≪インドネシア版≫」をお送りする予定です。

■コ・フェスタとは
http://www.cofesta.jp/

■「コ・フェスタアンバサダー」とは
コ・フェスタ実行本部が、日本コンテンツのファン(外国人消費者)を巻き込み、コ・フェスタの関連イベントやその出展事業者に対して(1)マーケティング活動(消費者の声からマーケットの実態を把握し業界の皆様に届ける)、(2)プロモーション活動(消費者の声を通じて日本コンテンツの魅力をマーケットに伝える)を提供する取り組みです。
国内外で毎年150名をアンバサダーとして認定し、協力を得ています。

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